人には利き腕や利き足と同じように、利き目というものが存在します。
人は物を目で見るとき、利き目を軸にし、反対の目で利き目を補うように物を立体化しています。
利き目は日常でも使用していますが、スポーツでは特に重要になります。
ゴルフでも勿論なのですが、レッスン書等では案外この「利き目」の問題には触れていません。
という訳で、知らずに損をしている人は多いと思います。
例えば、野球のバッターを想像してください。
バッターボックスでピッチャーの投げるボールを見るとき、効き目をピッチャー側に向けてボールを見る方がボールの動きが負いやすいというデータがあります。
つまり、効き目が右目の人は左バッターボックスに立つ(左打ちをする)方が、ボールの動きが負いやすくなるということです。
ダーツやアーチェリーなど、狙いを定める競技であれば、もちろん効き目で狙う方が良いと言われています。
利き目の調べ方
効き目は自宅で簡単に調べることが出来ます。
次の手順通りに行うだけですぐにあなたの「利き目」が分かります。
左右どちらの手でも良いので、親指と人差し指で円「OKサイン」を作る。
OKサインをしたまま、腕を伸ばす。
OKサインの中に、数メートルはなれた基準となる動かないもの(壁掛け時計や棚の上の置物など)が、おさまるように両目で見る。
両目で見えているOKサインの中の対象物を、左右の目で交互に見る。(左右の目を交互に開けたり閉じたりする。)
片目で見ると、左右どちらかの目はしっかりとOkサインに対象物がおさまりますが、反対の目はOKサインから対象物がずれてしまいます。
しっかりと対象物がおさまっている目があなたの「利き目」です。
利き腕と利き目の関係
左右どちらの腕が利き腕なのかと、左右どちらの目が効き目なのかを調べたデータです。
利き腕が右で利き目が右(割合74%)
利き腕が左で利き目が左(割合16%)
利き腕が右で利き目が左(割合8%)
利き腕が左で利き目が右(割合2%)
日本人の7割は右目が利き目だと言われています。
このデータから見ても、右利きの人のほとんどは効き目が右目だということが分かります。
そして、ゴルフの場合は利き腕と効き目の関係ではなく、「右打ちか左打ちかと効き目の関係を考えることが大切です。
利き目が及ぼすゴルフへの影響とは?
右打ちゴルファーで利き目が右目
まずアドレスです。
右目が利き目の人は、どうしても右目でゴルフボールをとらえるため、アドレス時点で少し体が開き気味になりがちです。
トップの位置は体が開き気味のため、低いトップになってしまいます。
無理に大きなトップを作ろうとしても、利き目である右目がボールをとらえられなくなります。
さらに、ダウンスイングでは低くなってしまったトップの影響で、右肩が下がってしまう傾向があります。
結果的に、効き目が右目の人は、スライス系(左に出て右に大きく曲がっていくボール)のボールが出やすくなります。
なんだか良いとこがない利き目が右目ゴルファーですが、メリットもあります。
頭を残すのが得意な点です。
頭を残すことが得意となる右目が利き目の人は、体を開かない構え型と、高いトップ位置を作ることを意識しましょう。
▼こちらは馬場由美子プロのレッスン動画「利き目が右の人のアドレス」
右打ちゴルファーで利き目が左目
先ほどとは反対で、左目が利き目の場合は、結果的にはフック系(右に出て左に大きく曲がっていくボール)のボールが出やすくなります。
右目の人とは反対に、左目の人は高いトップを作りやすいというメリットがありますが、反対に頭が動きやすくなってしまいます。
頭の残しを意識したスイングが大切となってきます。
続いてパットと利き目の関係です。
自分の視界で「シャフトが真っすぐ」は正解なのか?・・・利き目が右の人の場合
左目を閉じて、利き目の右で見て「シャフトが真っすぐ」に見えていませんか?
手元にパターがあればボールを置いていつものように構えてください。
普通多くの皆さんは自然にボール位置を左目の真下、もしくはそれよりも少し左に置くはずです(何故なら、初心者はそう習っているはずです)。
それではその状態で左目を閉じてみてください。
「どうですか? シャフトは地面と垂直になっていますか?」
「なっています!」と、答えた人は問題ですね。
なぜなら、正しくシャフトが地面と垂直になっていると、右目だけで見た場合は斜めから見ているのでハンドファーストに構えているように見えるはずなのです。
それが真っすぐに見えるということは、シャフトは地面と垂直ではなく、ヘッドが先行したヘッドファーストという形で構えているということです。
そのまま今度は右目を閉じて左目だけで見てください。
本当はこの時にシャフトが地面と垂直に見えなければならないのです。
でも、あなたの目には傾いたシャフト(ヘッドファースト)が確認できますよね。
なぜこのようなことが起こるのか?
それは両目でセットアップした場合、利き目が優先して物を判断して見てしまうからです。
利き目が右の人が両目でアドレスすると、パターを真っすぐ(垂直)に構えても、シャフトがハンドファーストに感じます。
そこでプレーヤーは真っすぐに構えようとするのですが、それが間違いの元でした。
これが「利き目による錯覚」、正確には両目で見ることの錯覚ともいえるでしょう!
利き目が右の人は、ヘッドファーストの間違ったアドレスになりやすかった。
右利きで、利き目が右の人は、左目でエイミングします。
利き目が右の人は、左目だけでエイミングをしましょう。
すると、フェース向きからシャフトのアングルまで、錯覚とは無縁になります!
利き目が右の人はこの錯覚が起こらないように、パターのセットアップは「右目を閉じて左目だけ」で行います。
そうすれば、シャフトは垂直に正しくセットアップされ、パターのフェースも目標方向に正確に向けるができます。
試しに左目で見た時と右目で見た時のパターのフェースの向きを確認して下さい。
そして試しに左目で見た時と、右目で見た時のパターフェースの向きの違いも確認してください。きっと驚く結果になるでしょう!
ちなみに右利きで利き目が左の人はそのままで大丈夫でしょう。
▼馬場由美子プロのレッスン動画「パッティングのアドレス」
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